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園長日誌

子育て支援室「コアラのおへや」は、新型コロナウイルス特別警報発令に伴い、長岡市の指導により5月31日まで一時利用休止することになりました。
利用者の皆さまにはご迷惑をおかけしますが、ご理解とご協力をお願いします。

なお、状況により延長することもあります。
再開のめどが立ちましたらHP上でお知らせします。

正式にはムーンショット型研究開発制度といい、破壊的イノベーション創出に向けた挑戦を意味します。
内閣府のホームページにも掲載されている決してSFの話ではありません。
この制度では社会、環境、経済の領域において7つの目標を掲げています。

一つ紹介しますと「2050年までに人が身体、脳、空間、時間の制約から解放された社会を実現」とあります。
例を挙げますと、例えば女性や高齢者に力仕事は難しいですが、アバターとロボットを組み合わせることでその能力を強化して従事することができる、といった具合です。現場にいなくてもロボットをリモートで動かして従事できるわけです。

昭和生まれの私にはにわかに想像できませんが、2050年と言えば、今の園児が働き盛りを迎える頃です。その頃には現在では考えられない社会が実現されていることになるわけですから、今を生きる子どもたちは何を育んだらよいのでしょうか。

ヒントは教育要領の3つの柱にあると思います。
「知能・技術」「学びに向かう力・人間性」「思考力・判断力・表現力」です。
一つに秀でている人間は少数です。一つあれば十分ともいえます。しかし、大多数の人間は平凡です。ちょっと秀でていてもどんぐりの背比べ程度です。
となると、偏った、一つに特化した教育は大多数の人間にとっては危険です。たくさん夢があれば一つ破れても別を目指せばいいように、満遍なく様々なモノや現象に興味・関心を拡げ、バランスよく育むことで、いかなる時代が来ようとも対応できる大人になれるのではないでしょうか。
もちろん、その中で秀でたものが見つかれば今後の人生において磨きをかければよいのです。

得意なことも不得意なことも、好きなことも嫌いなことも、時には忍耐強く取り組みながら、次の時代の担い手に育ってほしいと願っています。

今年度のスローガンが決まりましたのでご報告します。

幼児部
自信と意欲を持ち、たくましく生きる子どもを育てよう

乳児部
「はじめて」を全力サポート 一人ひとりの笑顔を咲かせよう

 

また、先般紙面にて配布しました園長報告を以下にリンクします。

令和3年4月8日園長報告

令和2年度はコロナに始まりコロナに終わる、まったく想定外の1年でしたが先日卒園式を終え、いよいよ1年の終わりを迎えようとしています。
新年度もコロナで始まることでしょうが、コロナは終わる1年になってほしいと願っています。

さて、4月から新入園児を迎えるわけですが、園児だけでなく職員も新卒者を迎えます。先日、ネットのニュースを見ていたら、「ホウ・レン・ソウには、お・ひ・た・しで返す」という記事がありました。
ご承知の通り、ホウレンソウとは報告、連絡、相談のことです。おひたしとは、怒らない、否定しない、助ける、支持することだそうです。
新社会人は当然のことながら即戦力とはいきません。うまくいかなくても感情的に怒らないこと、とはいえ、大きな間違いを犯せば叱ることは必要です。
また頭ごなしに否定せず、一度しっかりと受け止めてから間違いを否定すること、イエスバット法がよいとのこと。
困っていれば助けることも必要ですが、すぐに手伝うのではなく、本人から助けが必要だと申し出があれば、サポートすることが大切です。
指示もあまりたくさんすると指示待ちになってしまうため、支持を求めてくるまで待つことが大切とのことでした。

新卒者が私の子どもぐらいの年齢ですから、ついつい子ども扱いしてみたり、逆に一社会人として一人前に扱ってみたもののやはり任せるには早かったりと、なかなかうまくいかないこともありますが、まずはコミュニケーションをよくとって、互いにマナーをもって接することがポイントでしょうか。

今年度最後の大きな行事が終わりました。
コロナ禍の開催は困難を極め、中止や縮小も考えられましたがなんとか工夫して実施することができました。例年にない感染対策に気疲れしたのか、家に帰ると爆睡でした。次年度はいつも通りに実施できることを願うばかりです。

さて、新しい教育要領になって3年が経ちました。毎年職員間で議論に上がるのが行事のあり方です。
「主体的、対話的で深い学び」においてどのようにして行事に取り組むのか、そもそも本当に必要なのか、難しい問題です。実際に研究者の中には行事不要論を唱える方もいるぐらいです。
個人的な考えを言いますと、確かに行事が多すぎると感じます。ですから私が園長になってから随分数は減らしました。内容も毎年見直しをしています。それでもまだまだ多いと感じます。主体的、対話的に取り組むには時間がかかるからです。

一方で当園の建学精神でもある調和の必要性も感じます。偏った保育は基礎の基礎を育む幼児期には好ましくないと考えます。時には教え込む場面も必要だと思うのです。
また、誰もが得意不得意があります。お遊戯会で主体性を育んでいるとはあまり言えませんが、体で踊りを覚え、リズムを合わせることは身体的な発達に十分貢献していますし、自分の気持ちを言葉にうまく表せない子も、動きや表情で上手に表現できる子もいるのです。

時代によって求められる能力は変わっていきます。しかも年々早いように感じます。どんな状況でも臨機応変に対応できる柔軟さが一番求められているのかもしれません。

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