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園長日誌

今年も市内幼稚園と協力して就活バスツアーを開催します!
今回は参加しやすいお盆期間、しかも土曜日開催です。
半日で6園の情報が手に入るまたとない機会です。
就活中の学生のみならず、今後を見越して情報集めをしたい学生も是非ご参加ください!

日時 令和6年8月17日(土) 8:40~
対象 養成校に通う学生
詳細は以下をクリックしてください。

就活バスツアー表(2024)

就活バスツアー裏(2024) 

6月22日(土)のおんフェスでは、在園卒園の有無にかかわらず、地域の皆さまや初めてご縁をいただいた皆さまもたくさんご来園いただき、心から感謝申し上げます。
かつてないやり方で今回チャレンジしましたが、子どもも大人も大変喜んでくれて、大盛況のうちに終わることができました。
今回の反省点を踏まえ、来年の創立60周年に向けて、さらに充実した企画を考えたいと思います。

さて、昨日は新潟県私学振興会主催の講演会に参加してきました。講師は上越市にある学校法人関根学園の渡邉隆理事長先生で、「変化する社会;Society5.0の今」という演題でした。
歯に衣着せぬお話で大変楽しく、また頼もしく、あっという間に講演会は終わったのですが、その中で印象に残った部分を紹介します。

時代がとても速く進み現在は、Society5.0と言われる社会を目指しています。サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の社会(内閣府HPより)と表現しています。
その新しい社会を乗り越えるために、OECDはそれまでの「正確にたくさんの知識を蓄えている人」から「問題を解決する能力が長けている人」を賢いと定義しました。
これを受け、教育要領でも「主体的対話的で深い学び(アクティブラーニング)」を謳い、学校教育の方向性が大きく舵を取ることになりました。
それから数年が経ち、生成AI(ChatGPTなど)を当たり前に活用する社会となりました。わずか数年で「問題を解決する能力」は生成AIに任せればよくなったのです。
では、今の若い世代が育むべき能力とは何でしょうか。
渡邉先生は「課題を発見する力」だとお話しいただきました。私にとっては目からうろこでした。そもそも何が問題なのか、課題なのかわからない若者が多いというのです。
そしてその力を育むポイントとして
・今のままでは真の知識が得られないこと(生きるために必要な知識と私は解釈)
・自分のいる位置を確かめること
・本物に触れること
・自分自身の世界以外を理解すること
・その上で言動すること
を挙げられました。

おんフェスでは、今までの作品展示から体験型へ、また保育者だけでなく様々な方々とのふれあいを、動画ではなく本物に触れることを重視しました。
未来の日本を支える子どもたちの成長に少しでも多く寄与できるように、これからも挑戦していこうと思います。

おんフェスの様子

    

6月22日(土)10時~15時、おんフェス開催します!

詳しくは下をクリックしてご覧ください!

おんフェス内容

先週2泊3日で広島へ視察に行ってきました。
広島大学、及び附属幼稚園、私立幼稚園1園、広島県幼児教育支援センターと伺い、大変濃密な視察となりました。
広島県は、新潟県より早くに幼児教育支援センターを立ち上げ、特に家庭教育支援の充実に力を入れています。
また、広島大学やその協力園を中心に主体的な遊びを支える保育者の専門性についても実践研究が進められています。

内容について紹介すると大変長くなるので、園内研修を通して先生方には下ろす予定です。ここでは全体の感想を記載したいと思います。

そもそもなぜ、広島が幼児教育に熱心なのでしょうか。その答えは支援センター担当官もよくわかないようでしたが、最終日に立ち寄った原爆資料館にヒントがありました。予め誤解がないようにお話ししますと幼児教育だけでなく教育全般においてです。
皆さんは原爆資料館に伺ったことがありますでしょうか。私は広島の資料館は今回が2度目です。ちなみに長崎の原爆資料館も2度伺っています。
伺ったことがなくても原爆の悲惨さはおわかりのことでしょう。罪のない大勢の方々、大人だけでなく子どもも一瞬のうちにたくさん犠牲となりました。やはり戦争はいかなる理由があろうとも、決してやってはいけない愚かな行為だと再認識できます。
しかし、今から79年前に実際に戦争は行なわれ、そして広島は灰になりました。残された者たちは、復興に向けて進まなければなりません。資料館には復興の歩みも展示されていて、そこにヒントがありました。復興に一番必要なものは人材だったのです。人材は一朝一夕には手に入りません。時間をかけて教育する必要があったのです。同じようなことがここ長岡にもありました。戊辰戦争のあとのあの米百俵の故事です。

さて、今の新潟県はどうでしょうか。
遅まきながら幼児教育センターも2年前に設置されました。様々な少子化対策が打ち出され、以前とは比べ物にならない支援策に国主導で大金をつぎ込まれていますが、なかなか成果は出ていないようです。
そろそろ幼児教育にもしっかり目を向けていただきたいものです。

新年度が始まり1か月経ちました。
毎年のことですが、1年で一番慌ただしい1か月であり、あっという間に過ぎてしまいました。息つく暇もないという表現がぴったりです。

さて、私は隣接する浄土真宗寺院の住職をしております。自分では本職は僧侶だと思っているのですが、1週間の8割近くは園長として仕事しているので、傍から見れば僧侶はおまけに見られるかもしれません。
ですので今回は少し仏教のお話をします。
私の宗派の開祖は親鸞聖人です。鎌倉時代になんと90歳まで活躍されました。当時の日本人の平均寿命は30才にも届かなったそうですから大変な長生きでした。歴史に名を遺す偉人はやはり、超人的な生命力があるのかもしれません。
その親鸞聖人が90歳の時に書かれた書物の中に「自然法爾(じねんほうに)」という言葉が出てきます。
わかりやすく意訳すると「あるがまま なすがまま」という意味です。

仏教ではこの社会は原因・縁起・結果(因縁果)の組み合わせで成り立っていると考えます。
例えば、交差点で交通事故があったとします。原因は一方の信号無視、結果として2台の車が衝突して運転手双方が怪我をしました。交通ルールを守れば起きない事故ですが、事故にならないという視点から見ると、場所・時間がずれていれば事故は起きなかったとも言えます。たまたまその交差点をその時間に通過したために事故にあったわけです。これが縁起(ご縁)ということになります。

つまり、逃れようのない力が我々には働いているということです。それを運などと表現することもあるでしょう。
親鸞聖人はこの逃れようのない力をあるがまま、なすがままに受け止めよ、と申されています。そのおこころは、前向きに(ポジティブに)受け止めよと味わうことができ、心豊かな人生になることを伝えてくれているのではないでしょうか。

春は寒暖差から体調も崩しやすく、子どもたちもよく熱が出てお迎えに来てもらうことがあります。不思議なものでお父さんやお母さんが迎えに来て、お家に帰ると熱が下がることがあります。園では時間をあけて、何度も計測して、熱が下がりそうもないと判断してからお迎えを要請するにもかかわらずです。
お仕事を中断してお迎えに来たのに、すぐに熱が下がったと不満に思うこともあるでしょう。でももしその後、熱が下がるどころか上がり続け、入院ということにでもなれば親も子も大変です。
「熱がすぐに下がって良かったね」と前向きに受け止めたらどうでしょう。
その方が断然、心豊かに、楽しく子育てができるのではないでしょうか。

すべての事象を前向きに受け止めることは難しいことですが、前向きに受け止める努力をし続けると、何かが変わるかもしれません。

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