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園長日誌

認定こども園を開設した平成23年度から数年間、年々増える未満児に対応するため、人材派遣会社にお願いして保育士を何人か派遣してもらいました。
派遣職員の中には素晴らしい人材もいてそのまま紹介していただき、当園の職員として現在も勤めている者もいます。

幼稚園免許や保育士資格を持っていても別の業界で働いていたり、子育てを自身でするために家庭にいる方も多く、そのため保育現場に復帰する際に人材派遣会社を利用することは当然の流れでしょう。
我々も急遽職員配置が足りなかったり、年度途中で増員したい時など本当に助かります。

ところが最近、学生が人材派遣会社に登録し就職先を紹介してもらうケースが増えてきました。
確かに就活の必要がなく、しっかり学業に専念できるという意味では、都合がよいのかもしれません。
我々も面接などの手間が省けますので便利な面もありますが、問題は紹介料の金額です。平均的な紹介料として予定年収の30%を人材派遣会社に支払います。
仮に年収が300万円とすると、90万円にもなり、税込みで約100万円です。条件によってはさらに上がることもあるようです。

今後このようなことが常態化しますとどうなるでしょうか。
わかりきったことですが、高額な紹介料を支払ってまで採用しない園がでてきます。
すると園は利用定員を減らすことになりますので待機児童が増え、次年度以降の新卒採用も減ることになり、負のスパイラルが始まります。

幼稚園や保育園の先生を目指す学生にお願いします。
自分の人生を人任せにせず、自分で行動し決めませんか。人生は後悔の連続ですが、自分で決めた道ならば踏みとどまることもできるでしょうし、踏みとどまれなくても次の目標に向けて再出発できるのだと思います。
他人のせいにしてみても何も変わらないのです。
我が人生です。

未来は自分にしか切り開けませんから。

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