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園長日誌

2025/05/24  脳と腸

先日、県幼稚園PTA連合会の研修で京都大学の明和先生をお招きして講演を行いました。前日の懇親会でのお話も含めて一部紹介しようと思います。

近年、腸活という言葉を耳にすることがあります。実は腸内環境と脳が密接にかかわっていることがわかってきました。
脳内に存在する神経伝達物質セロトニン、幸せホルモンなんて呼ばれていますが、心の安定、やる気、集中力、快眠などに大きくかかわっている物質です。この物質の90%は腸内で作られているそうです。
また、同じく幸せホルモンと呼ばれているドーパミン、感情や記憶力向上にかかわっている物質ですが、こちらも50%が腸内で作られているそうです。
ですから腸活が、子どもたちの感情制御と認知制御の発達に大きくかかわっており、腸活によってアトピーや発達障害の改善に繋がることもわかっています。

では具体的にどのように改善できるのでしょうか。腸内環境を整えるのにかかわっているものが腸内細菌です。ですから体に良い腸内細菌を整えることになります。実際の食事では、日本人にはやはり和食が良いそうです。特に発酵食品が良いとされています。もちろん和食以外でもヨーグルトなどの発酵食品もいいようです。
実は3~5歳の期間で一生の腸内環境が決まってしまうそうです。
今、園長日誌を読んでいる保護者の皆さん、あなたのお子さんはまだ間に合います。朝食はご飯とみそ汁と納豆にしましょう、なんていうとプレッシャーになるかもしれませんが、少なくとも和食の回数を増やす、また逆に腸活にはあまりよくないと言われる○○バーガーとか○○コーラを飲食する回数を減らしてみてはどうでしょうか?

21世紀に入って、言い伝えだったことが証明されたり、また逆に間違えだったり、科学的に様々なことがわかってきました。
これからも常に学ぶ姿勢を忘れずに、エビデンスに基づいた保育を心がけていきたいと思います。

生成AIのお話も大変興味深い内容でした。別の機会で紹介しようと思います。

 

10年前、創立50周年の記念イベントとしてお子さんに宛てた手紙を4月30日に郵送しました。
お引越しをされているなどの理由で届かないことがあります。
令和8(2026)年3月31日まで園で保管しておりますのでご連絡ください。

昨年同様に募集します。

去る3月19日、卒園式がおこなわれました。
その際、卒園児に送った言葉を一部抜粋して紹介します。

…チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマの言葉です。

「私たちの苦しみの多くは、私たちが考えすぎることに由来します。」

と伝えてくれました。

考えて行動することは決して悪いことではありません。行動に移す前によく考え、よい準備をすることでよい結果が多く生まれます。
しかしながら、考えすぎると私たちは悪いことばかり思い浮かべて一歩も進めなくなり、好機を逃し、やがて自らの考えによって苦しむことになると言われているのです。
小学生になると今よりもっと考えて行動する場面が増えます。もし、悩みすぎて進めなくなったら、思い切って行動してみましょう。意外とうまくいくものです。
大切なことは自分自身を知り、何事も適度に取り組むことです。無理をしすぎて体を壊したり、心が病んでしまっては意味がありません…

10年ぐらい前の子どもたちの様子を思い出しますと、失敗を恐れて、新しいことや難しいことへの挑戦を避ける傾向にあったように感じます。
あれから10年、子どもたちが挑戦しやすい環境づくりや保育者の育成により、以前よりずっと行動力がついたように感じます。

人生は始まったばかり、若さは力です。
失敗しても大丈夫、仲間と話し合いながら、前を向いて進んでほしいと願うばかりです。振り返るのは、まだまだ先でよいのですから。

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