園長日誌
1学期最大の行事、運動会が終了しました。
今年は内容を少し変更して開催しました。
当園の運動会の代名詞ともいえるピアニカ鼓隊フラッグ隊を思い切って取りやめ、フラッグ隊はお遊戯に、ピアニカ鼓隊はカタチを少しを変えて2月のリリックホールで行うことにしました。
ピアニカ鼓隊は大変な労力と時間がかかります。ゆえに見応えがあるのですが、新年度が始まり少なからず環境が変化する中で、もう少し落ち着いて他の活動にも取り組んでもらいたいという思いから取りやめました。
結果は上々、4月、5月と充実した活動も行えましたし、運動会の他の競技等も例年になく深く取り組めました。
先生方の意識も変わり、一つ一つの種目にしっかりと意味を持たせることができたのではないかと思います。
運動会が終わると園児の顔つきもぐんっと大人げになります。
ますます子どもたちの成長が楽しみです。

5月14日、驚きのニュースが飛び込んできた。
2020年度から全面実施する幼児教育・保育無償化で、幼稚園での預かり保育も対象とする方向で政府が調整しているとのことだった。
保護者は大喜び、保育者や運営者は不安いっぱい、子どもは…。
メリット、デメリットはどうでしょう?
【メリット】
子育て世代の負担は大幅に軽減されるので、多少は少子化の歯止めになる。
女性の出産による離職も緩和され、労働力不足も補われる。
【デメリット】
「預けなきゃ損」という風潮になり安易に子どもを預け、子育て放棄(ネグレクト)を助長する恐れがある。
待機児童は増加する。
保育者不足はさらに深刻な状態になり、現場では質が低下する。
実際に大阪・守口市は平成29年4月からすべての園児(1号~3号認定)の保育料を無償化したところ、人口は増加したが、慢性的な保育者不足と待機児童の増加に拍車がかかった。
ここで押さえておかなければならないことは、子どもにとってはどうなのかという点です。
親子で過ごす時間は短く、愛情不足の子どもばかりになる?
慢性的な保育者不足は、満足な研修も受けられず、ましては保育の創意工夫どころではなくなり、質の低い保育者に預けられる?
以前にも掲載しましたが、子どもを真ん中に添えた上でどのような無償化が望ましいか、政府も行政ももっと考えてほしい。
安易な無償化はそれ相応の効果しか生み出さないと思うのだが…。さて。
昨今は花まつりというとフラワーフェスティバルと勘違いする方もいますが、ここでいう花まつりとはお釈迦さまの誕生を祝う行事のことです。
灌仏会(かんぶつえ)とも言っていますが、お釈迦様がお生まれになった故事に倣い、誕生仏(お生まれになった時の姿)に甘茶をかけてお祝いします。


お釈迦さまはすべての苦しむ人々を救うと誓われました。
子どもたちには「すべて」とはいいませんが、周りに困っている人がいたらすぐに声を掛けられる大人になってほしいと思います。
日々の保育の中で様々な創意工夫をしながら保育に取り組んでいます。
しかし優れた工夫をしていても記録して共有することもなかったので、昨年度初めて発表する場を設けました。
年齢に応じた様々な手法や工夫があり、各々良さがありました。
せっかくなので発表の際に使用した文書をここで公表することにしました。
これからも益々創意工夫を重ねながら、「すべてはこどものために」取り組んでいきたいと思います。
5歳児
4歳児
3歳児
2歳児
01歳児
01歳児(分園)
4月に入り、また新しい1年が始まりました。
先日園内研究発表、歓迎会が開催され、本年度のスローガンも例年通り全教員で決定しました。
満3歳以上児が
「明るく、元気で、健やかな、笑顔の子どもを育てよう!」
未満児が
「豊かな心、元気な体、共に育むなごみの笑顔」
です。

昨今は何かと少し窮屈な社会になってきました。
この業界も子ども・子育て支援新制度が始まってから、教職員の処遇改善や保育料の減額などメリットも多くありましたが、その反面、報告書や資料の提出増加や、以前より少しずつ管理され、本来教員がすべき職務以外の労力が増えているように感じます。
昨年は私自身も書類に追われ、保育を楽しんでいなかったように思えます。
子どもを笑顔にするには、大人も笑顔にならなければなりません。
豊かな心を育むためには、私も心に余裕をもって接しなければなりません。
今年度は私も含め全職員が、笑顔と豊かな心をもって子どもたちと接していきたいとおもいます。
1年間、よろしくお願いします。
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