電話番号

園長日誌

例年6月末に実施する運動会ですが、コロナ禍のため延期となり、ようやく10月10日に実施することができました。
とはいえ例年通りとはいかず、3密対策、新しい生活様式を考慮しての実施となり、参加する園児も保護者も内容も制限される中での運動会となりました。
規模縮小のため寂しい運動会となることは覚悟の上でしたが、保護者の方々も一生懸命に盛り上げてくれて、いつもとはおもむきの違う運動会ができたのではないかと思います。

とかくコロナ禍にあるために変更、縮小を余儀なくされ、マイナスのイメージが先行しがちですが、私自身は良い機会が与えられたと思っています。
1学期は大小の行事が中止、もしくは延期となったため、時間をかけた中期的な取り組みが各クラスでできていましたし、その取り組みを生かした運動会の競技や11月末の作品展へとつなげられているように思います。

急な予定や内容の変更が今冬もあるかもしれませんが、全職員で知恵を出し合って、こんな時だからこそ自分自身が楽しめる保育を志して取り組みたいと思います。

令和3年度入園募集人数は以下の通りです。
また、入園要項配布は10月1日より、入園受付は11月2日となります。

■入園受付時間
・3号認定児 11月2日8時30分~11月8日17時
・2号認定児 募集しません
・1号認定児 11月2日8時30分~10時
(兄姉が在園されている方は登園時ご持参ください)

■募集人数
・5歳児・4歳児・3歳児・2歳児 一般募集なし
・1歳児 6名(分園含む)
・0歳児 19名(分園含む)

0~2歳児は長岡市が定める保育の必要性により入園順位が決まります。
3~5歳児は1号認定児(新2号含む)のみ募集し、園の定めるところにより順位を決め入園を決定します。
優先を考慮される項目
1.在園児、卒園児の弟妹
2.子育て支援センター「コアラのおへや」の利用状況
3.上記以外は抽選(11月1日10時までに申込の方)
4.定員に達しない場合は申し込み順となります。

【お詫び】
3歳以上児は優先項目を考慮し、入園希望者を確認したところ、一般募集は実施しないことになりました。ご見学並びにお問い合わせをいただいた皆さまには、心よりお詫び申し上げます。
例年、転勤等で希望を取り下げる方がおります。キャンセル待ちを希望される方は、園までお問い合わせください。

先日、「幼稚園の人材確保支援事業」研修会に参加しました。
当園は昨年より事業の一環として東京家政大学の佐藤康富教授よりキャリアアップ研修を受講しているところですが、その実践報告もおこないました。

さて、研修の中で幼稚園としてどんな人材を求めるかという問いかけがありました。
経団連の調査では、
・コミュニケーション能力
・主体性
・協調性
・チャレンジ精神
が上位を占め、特にコミュニケーション能力に関しては16年間求める資質のトップだそうです。
もちろん、職種によっては専門的知識や技量も必要となります。当園で保育教諭として働くためには幼稚園教諭免許と保育士資格が必要であり、それぞれの免許と資格が専門的知識と技量を有している判断材料となっています。ですからそういった資質は必要不可欠なものであって、加えて上記の資質が必要だと言っているわけです。

以前、賢さの定義が変わったことを掲載しましたが、まさしく問題を解決する能力を会社も社会も求めいるということでしょう。

しかしながら、簡単には能力は上がりません。
幼児期においては、自分で決めて行動できるように、また失敗してもどうして失敗したか考えられるように育むことが大切だと思います。
お家でも子ども自身で考えさせる声掛けをしてみませんか。すぐに返事がなくても行動に移せなくても、気長に向き合ってみましょう。
ゴールは今ではありません。もっと先の未来ですから。

 

7月29日、年長児によるサマースクールが行なわれました。
当初、新潟市のイクトピアで様々な体験学習を企画していましたが、コロナ禍にあって実施が難しくなり、園内で行うことになりました。

4月当初、年長児の担任と私とで視察に行き、その際撮影した写真を教室に貼るとたちまち子どもたちの期待はMAXに。どの体験にするか、どんな準備が必要か話し合う姿は喜び、期待にあふれて笑顔でいっぱいでした。
ところが、5月の連休を開けてもコロナの収まる気配はなく、苦渋の決断でしたが取りやめることになると、子どもたちの落胆ぶりは見るのもつらい様子でした。
担任も何か別の心躍るものはないかと代替え案を模索しました。そんな中、今年は長岡まつりも中止、地域のお祭りも中止、どんどん夏の楽しみが減っているから、お祭りでもしようかと何気なく話すと子どもたちはすぐに飛びつきました。
そこからの話し合いはいつになく熱が入り、制作よりも話し合いに相当の時間がかかりました。
人数制限をかけた参加でしたが、保護者の方に買い手になってもらい、こどもたちは露店主に。それだけで終わりでもよかったのですが、夏らしい太鼓の音が欲しいと思った私は担任に頼んで竹や樽を使った演奏をお願いしました。
少し雨模様の中、必死でたたく子どもたちの姿に私も胸が熱くなりました。
参加した保護者の方にも涙が出た、感動したと喜ぶ声をいただきました。

本来1学期には運動会という大きな行事がありました。もし例年通りに行事があれば、きっと今回のように子どもたち自身で納得するまで話し合ったり、自分たちでほぼ準備して行うことはできなったことでしょう。主体的、対話的で深い学びをこの1学期という中期的なスパンで学ぶことができた点は大きな収穫でした。

同時に一生懸命練習してやり遂げる姿は感動を呼び、子どもたち自身も達成する喜びを体験できました。
自分の考えを伝える、他人の意見を聞く、実行するなど多くのことを学んだサマースクールでした。特に自分だけでなく、ほかの人にも喜んでもらうことを体験できたことは一番大きな学びであったと思います。

日本教育公務員弘済会新潟支部様より生徒指導激励助成金をいただきました。
この助成金は人間関係を構築する基礎作りに役立てる趣旨で今年度採用されました。

現在、コロナ禍で通常とは異なる1学期を過ごしておりますが、先生と園児、また園児同士、先生同士がいつもより時間をかけてコミュニケーションをとっています。
特に園児同士のコミュニケーションの向上が例年以上に育まれているように感じます。ですから当然、いつもより子ども同士のトラブルも増えています。
しかしそれは決して悪いことではなく、一つ一つ問題を解決していくことで強い絆も生まれますし、問題を解決する能力も少しずつ養われているのです。
21世紀型の賢さは知識量ではなく、問題解決能力だという話は以前しましたが、急にその能力は上がりません。一緒に楽しんだり、苦しんだり、泣いたり、笑ったりしながら少しずつ養われていくことだと思います。

今日は午前中、園内研究保育を2歳児クラスで行いました。
春から続けているコーナー保育も試行錯誤しながらその内容を変え、さらに遊びも発展している様子が覗えました。
園児同士の会話も春に比べるとずいぶん増えてきているようです。
前回の投稿にもあるように、「対話」が始まったばかりの2歳児でした。

ページの先頭へ