園長日誌
今年度は初めて海外研修に2名の教員を派遣しました。
世界的に注目されるニュージーランドのテ・ファーリキ(日本の教育要領のようなもの)とラーニングストーリー(子どもの学びの記録)を学ぶため、実際に現地の園で実習してきました。
当園ではこのニュージーランドのラーニングストーリーを基にフォトフォリオ(ポートフォリオ)を平成27年より作成しています。
また、世界的には新たな「かしこさ」が求められています。それは正確に理解・記憶する力から課題を解決する力へと移行しています。
当園でも新しい教育要領にあるように、主体的・対話的で深い学び、つまり新たなかしこさへの土台作りに既に着手しているところです。日本の教育の良さと海外の良さをうまく融合してベストを目指して取り組んでいます。

また、幼児教育の質の向上を目的として今年度はECEQ(公開保育を活用した質の向上システム)に取り組み、今回いよいよまとめの段階であるSTEP5も実施しました。
昨年12月に実施した公開保育、分科会、全体会を通して、そこでいただいたアドバイス等を実際に実施し、振り返り、今後の展開を皆で話し合いまとめる研修です。
長期間にわたるECEQも残すは今回の内容をコーディネーターに報告し、(公財)全日本私立幼稚園幼児教育研究機構へ最終のまとめの報告をして終了となります。
先生方には大変な苦労をかけましたが、同時にかけがえない経験ができ、間違いなく教員としての質の向上につながったと自負しています。
今回の研修に際して、保護者の皆さまにはご理解とご協力をいただき、感謝申し上げます。
なお、後日なんらかの形で改めてご報告する予定です。

明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。
さて、昨年12月28日、政府は幼児教育無償化の制度の具体化に向けた方針について議論が行われました。決定事項ではなく方針であり、すべて検討中であることにして注意してお読みください。
■無償化開始の時期
2019年10月1日からの実施
■対象者
3歳~5歳 対象施設を利用するすべての子ども
0歳~2歳 対象施設を利用する住民税非課税世帯の子ども
■対象施設
幼稚園・認定こども園・保育所・地域型保育(小規模保育等)、
企業指導型保育事業等
■幼稚園(1号認定含む)の預かり保育
1か月最大1.13万円分まで預かり保育料無償(就労等条件有)
■その他
すべてが無償になるわけではありません。あくまでも保育料の無償化を目指しているため、園が設定する教材費、給食費(食材料費)、スクールバス利用料などは対象外です。
また、食材料費は1号認定、2号認定ともに全額保護者負担とするとしていますので、ざっくりですが1号認定で月額5,000円、2号認定で月額7,500円程度でしょうか。現在保育料0円の世帯など負担増となる世帯には、国は何らかの方法で免除するといっています。
現場職員の7割が反対する無償化制度。その主な理由に「業務負担の増加に不安を覚える」、「保育の質低下」、「待機児童の増加」などが挙げられます。これは現場の先生だけの問題ではなく、子どもにとっても、保護者にとっても問題です。
このような不安を解消するためには現場職員のみならず、保護者の意識も高く持たないと今まで通りの質の担保は難しくなります。
仕事が終わったらすぐに迎えに来る。朝から調子が悪ければ登園せず受診させるなど、当たり前のことをしない親が増えています。
すべての子どものための無償化であることを念頭に、子どもと向き合っていこうじゃないですか。
11月28日、給食試食会を実施しました。
3歳児の保護者(希望者のみ)と保護者役員の方からいただいたアンケート結果をまとめましたのでご報告します。
給食試食会アンケート結果(H30)
12月3日のSTEP4(公開保育・分科会・全体会)を控え、公開保育時の「問い作り」を行いました。
前回のSTEP2で明らかになったクラスの現状を手がかりに、保育者として、また園児の様子から絞り込み、各クラス1つの問いと全クラス共通の問いを1つ作ることにしました。
割と簡単にできるかと思いきや、3時間かけてもまとまらず・・・。
結局3日かけてクラス単位で話し合いようやくまとめることができました。
まだまだ当日の配布資料の作成など準備が大変ですが、万全を期して公開保育を迎えたいと思います。

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