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園長日誌

昨年約半年間かけて実施しましたECEQ(公開保育を活用した幼児教育の質
向上システム)の認定証が届きました。新潟県内初の取り組みです。
曽野木まるみ幼稚園の丸山園長先生、エービーシー幼稚園の石本園長先生には大変お世話になり、改めて感謝申し上げます。

今年度は鎌倉女子大学の佐藤教授指導の下、キャリアアップ研修を始めました。
教員が自らの課題を見つめ、自身で解決策を模索し、一定期間ごとに全体で共有し、打開を図ることから始めています。大変長期間を有する研修のため、やり遂げられるか心配ですが、次年度に向けて一歩一歩進めているところです。

当園には得意不得意が違う様々な教員がいます。
子どもたちも同じです。一人ひとり特性があるのでそれぞれに見合った指導や声がけ、見守りがあると思います。うまくいったことを毎年、毎回してもうまくいかないこともあります。
子どもに寄り添うことは口で言うほど簡単なことではありませんが、工夫しながら一歩ずつ進んでくれればと思います。

令和2年4月より勤務の保育教諭を募集しておりましたが、採用予定人数に達しましたので終了します。

ご応募いただいた皆さま、ありがとうございました。

 

今から20年ぐらい前、自由保育が流行しました。自由保育とは自由遊びを中心とした保育のあり方です。
その後、廃れてしまいましたが最近改めて取り組む園が増えています。
その理由の一つとして、アクティブラーニング(主体的、対話的で深い学び)が注目されていることがあげられます。自ら遊びを選び、友だちと遊び込むことはアクティブラーニングに打ってつけだからです。
当園でも一日の中で自由遊びの時間と教師指導の活動の時間とがあります。
自由遊びにもう少し比重を置きたいとも思うのですが、いくつか問題があります。

環境構成と職員配置が問題

広すぎても狭すぎてもいけません。広すぎると園児が何に興味を持って遊んでいるのか把握しづらくなります。安全管理も難しくなります。
また狭すぎると遊びの選択が減るため効果が小さくなります。
当園において今より効果的な環境を作るためには現園舎を2倍の大きさにするか、もしくは教師指導の保育をやめる、つまり運動会やお遊戯会などの行事をやめて取り組めば効果的な自由遊びができるかもしれません。

日本では4,5歳児で30:1、3歳児で20:1です。当園では15:1で配置していますが、自由遊びを中心としたニュージーランドでは10:1以下で、しかも園の定員が50名以下となっているので、先生が子どもの様子を見渡せる広さとなっています。

すべての子どもが主体的とは限りませんし、対話的とは限りません。つまり、何もしないでぼーっと一日過ごす子もいれば、誰とも遊ばず一人で黙々と遊ぶ子もいます。また、友だち同士意見が合わずケンカする子もいます。
そのような場合、先生は声がけをするわけですが、敷地が広すぎると気がつくのが遅くなります。先生の人数が少なくても同様です。

日本の現制度では自由遊びを中心とした保育はやはり難しいと思います。
とはいえ、教師指導の保育ばかりでは子どもの主体性、コミュニケーション能力の向上において効果的とは言えません。

大事なことは、子どもたち一人一人の様子を把握すること、今何が必要で現環境でできることは何かしっかり情報共有して計画することです。

いろんな保育の形がありますが、こだわらないことにこだわって、バランスよく保育に取り組むしかないようです。

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