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園長日誌

ネオ・ネグレクトという言葉を聞いたことがありますか。
実は私も最近、懇意している園長先生から聞かされて知ったのですが、定義としては「衣食住に満ち足りた生活をしていても、親がわが子を直視することを忌避したり、我が子に興味関心を抱けなかったりする状態」を指します。
子育てを過度に外注(アウトソーシング)する状態、例えば習い事をはしごする、孤食、スマホ育児などがそれにあたります。詳細を知りたい方、興味のある方は「ネオ・ネグレクト(矢野浩平著)」を読んでいただければと思います。

現在、長岡市ではきょうだいの下の子が生まれて、上の子が3歳児未満で、且つ保護者が育児休業を取得しても、年度内は退園しないでよいことになってます。
これは異例なことで、近隣の市町村では当然ですが、退園しなければなりません。
昨今は両親そろって育児休業を取得する家庭が増えました。父、母、赤ちゃんがお家にいるのに、上の子は毎日登園する。正直に申し上げて市の対応に違和感を感じています。

そのような家庭の保護者の方に向かって話しづらいのですが、行政による過度な保育サービスではないかと多くの保育従事者は感じています。
つまり、過度な子育ての外注、ネオ・ネグレクトを助長しているのではないかと思うのです。
園では育児休業中の方には、1号認定児(幼稚園児)と同様に短時間の保育をすすめ、また、できる限り休んでいただき、親子で過ごす時間の確保をお願いしています。お願いですから強要はできないのですが、親子の愛着形成にとても重要な時期なので子どものためと思ってお願いしています。中には権利を主張する方もおられますが、そもそも専業主婦世帯は3歳まで親子で過ごしているので、無理なことを言っているわけでもありませんし、きっと後で感謝していただけると信じて口説いている状況です。

新潟県は小学生の不登校、校内暴力が全国1位という不名誉な状況です。一番の原因は愛着形成がうまくいっていないことが挙げられます。
子育ては大変面倒ですが、同時に人生を豊かにしてくれます。
今が踏ん張り時です。
子どもと向き合う貴重な時間を大切にしてほしいと願うばかりです。

まもなく冬休み。
愛情をたっぷり注いでいただき、元気な姿で新学期を迎えましょう!

創立60周年を記念して全員で写真を撮りました!

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