報恩講、秋の遠足、公開保育、初参式、園内研修、親子ミニ運動会、誕生会と大きな行事はなかったのですが、小さな行事や活動が目白押しで、10月が慌ただしく終わりました。個人的には全国園長研修大会や教育実践研究会への参加もあり、少し頭の中の交通整理が必要です。
印象的だったお話を一つ紹介します。
先日、文部科学省初等中等教育局幼児教育課長の藤岡謙一氏より「幼児教育の現状と課題」について講演がありました。
ミニ運動会のあいさつでも少し触れましたが、日本社会の課題として
1.AIなどにより大きく変化する社会への対応
2.貧困の連鎖
が挙げられていました。
この課題を克服するためには教育が重要です。
変化の激しい社会に対応するためには、今よりさらに高い資質・能力を身に着けられるよう、教育の充実が求められているというわけです。
しかも教育は積み重ねであるため、幼児教育から高校教育へと各校種において充実を図る必要があります。
また、ペリー就学前教育プロジェクトでも実証されているように、質の高い幼児教育が貧困層の子どもへの支援につながることは周知の事実です。
将来大人になったとき社会で活躍できるように、貧困の連鎖を断ち切り将来安定した生活を送れるようにするためには、教育全体の中で特に幼児教育からの充実が求められているわけです。
ところが2022年日本総研のアンケート結果によりますと保護者は園選びで教育内容を重視していないことが分かりました。
園へのアクセスや施設の雰囲気、保育者への信頼度が上位を占め、幼児教育の取り組み内容に関しては二の次となっています。
もちろん、たまたまアクセスの良い園が質の高い幼児教育を実践していれば、それに越したことはないのですが、残念ながらそうとも限らない場合が現実にあるわけです。
わが子に合う合わないはあるでしょうが、私としては自信をもって幼児教育を提供しておりますので、是非、その教育内容で園選びをしていただきたいと思います。