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園長日誌

先日、経営研修会でキリンホールディングス代表取締役社長 磯崎功典さんの講演を聞く機会がありました。
「前例なき変革への挑戦」と題し、CSV企業としての社会的価値、経済的価値をいかに追及していくか、一ビール会社から多角化への変革を聞かせていただきました。

その中で「グローバル化が進む社会において求められる力」として
・想像力
・感性
・リベラルアーツ(歴史、哲学、芸術)
・サイエンス
・英語力
を挙げられました。
見事に非認知能力と認知能力が満遍なく挙げられています。
特に、初めに非認知能力である想像力と感性が挙げられていることが重要な気がします。また、感性を磨く手段として音楽や絵画などに触れることを挙げられました。

また企業の目指すCSVはSDGsの取り組みとも言えます。その中でも環境問題への取り組みは重要で、幼児期からゴミを減らす方法や節電やリサイクルなどに関心を持てるように子どもたちに伝えてほしいと言われました。

それと最後に挙げられた英語力です。
先日開催された設置者・園長全国研修大会でも賛否が分かれる場面がありました。
日本語も満足に話せない幼児に必要があるのか、技術の進歩で同時通訳もまもなく機械で簡単にできるようになる現代で、コミュニケーション言語取得に時間を割く必要があるのかなど否定的な意見がある一方で、英語を理解することは単にコミュニケーションがとれるだけではなく、英語圏の人々の思考や文化も学ぶことになり、教養としての学びにつながるなどの肯定的な意見もあります。

磯崎社長のお話の中にこんな言葉もありました。
「人生無駄なことはない。点が線になる。」
私は大学で電子工学を専攻し、現在はこども園の園長と浄土真宗寺院の住職の任についています。
大学時代に学んだことが直接的には役に立ってないのかもしれませんが、論理的な思考であったり、先生や仲間との出会いは今の私に線となってつながっています。
長岡市内でいち早くICT化を進めているのも私自身の学びや経験が影響していることは間違いありません。

現代はVUCA(先行きが不透明で予測が困難)な時代と言われます。
非認知能力と認知能力が偏ることなく、バランスをとりながら、そして幼児期の学びは小さな点ですが、いつか大きな線となって、社会に貢献できる人間になってもらえるよう願っています。

 

昨年に引き続き、コロナ禍の作品展となりました。
昨年は土曜日に時間帯を細かく分けて分散観覧を実施しました。三密対策はある程度できましたが、観覧時間が短く、ゆっくり見ることができなかったので、今年度は三密対策と観覧時間対策に重点を置いて、作品展ウィークとして月曜から金曜にかけて分散観覧を実施しました。

保育も続けながらの開催なので、遊戯室のみでの開催となりました。
そのため、例年より絵画数が減ったり、共同制作を取りやめたりとなりましたが、異年齢の作品を同時に観覧でき、比較による成長も感じやすかったようです。

来年こそは平時に戻れることを切に願いますが、作品の展示方法や展示期間、展示場所など、新園舎でどのように開催するか今までと違った作品展になることでしょう。

コロナウイルスは作品展のみならず、年間を通してすべての行事や保育を再考するきっかけであったことは間違いありません。
ネガティブに考えるのではなく、むしろ改善できるチャンスとしてポジティブに捉えていきたいと思います。

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