明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。
さて、年の終わり近づく12月にOECDの学習到達度調査(PISA)の結果が発表されました。PISA調査は15歳児を対象に読解力、数学的リテラシー、科学的リテラシーの三分野について、3年ごとに本調査を実施しています。
今回の調査では読解力の低下がわかり、特に判断の根拠や理由を明確にしながら自分の考えを述べることなどについては、引き続き課題が見られることも分かりました。
ではどのような取り組みをしたら読解力が高くなるのでしょうか。
幼児期について考えます。
そもそも自分の考えを言葉で伝えることは幼児期から始まります。乳児期の子どもがお友だちを噛むことがありますが、噛む理由の一つに言葉で自分の気持ちを表現できないことが挙げられます。時々幼児期に入っても噛む子がいますが、語彙量が低い子にその傾向が見られます。
ですから幼児期においてまず語彙量を増やすことが大切です。
ところが現代の日本では家庭環境によって大きく差が出ていると言われています。実際に今回の調査でも読解力が全体に低くなったわけではなく、低い層が増えたために全体として低下したと言われています。教育格差と言ってもいいのかもしれません。
ここで質問です。
皆さんのご家庭の壁にカレンダーや時計はありますか。
子どもにたくさん話しかけていますか。
新聞や本はありますか。
絵本や児童書の読み聞かせをやっていますか。
共働き率の高い新潟県では読み聞かせはハードルが高くなりつつありますが、せめて子どもの目につくところにカレンダーや時計を掛けるぐらいはできるはずです。
スマホの中ではこどもの目に触れることはありません。
核家族化進む中、会話の量も減っています。
日常的に聞く語数の差は、3歳に達するまでに最大で3000万語差がつくとも言われています。
まずは今すぐ子どもに声をかけましょう。