今年も残すところあと数日となりました。
例年と比較すると預かり保育利用者が少ないように感じます。
口うるさく
「親子で過ごす時間が短い」
→「愛情不足に陥りやすい」
→「いじめ・ひきこり・軽犯罪へ繋がりやすい」
と言い続けた成果でしょうか。
と思った矢先にお仕事がお休みなのに夕方まで預ける親もあり・・・。
両親の勤務シフト表を提出させる園もあると聞きます。
保護者の「子に注ぐ愛情」を今しばらく信じたいと思います。
さて、来年度はいよいよ新教育・保育要領が施行されます。
先生方も読み深めながら、実際にどのような形で保育に落とし込むか、もうすでに取り組みは始まっています。
「主体的・対話的で深い学び」とか「幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿」とか聞きなれない言葉が先行していますが、そもそも今更どうしてなのでしょう。
今の幼児が大人になる頃、現在日本の労働人口の約49%が就いている職業において、人工知能やロボット等に代替することが可能との推計結果が出ています。
そのため「思考の方法」「働く方法」「働くためのツール」「世界の中で生きる」という4つのセクションを見直し、対応しなければなりません。
小学校で外国語が教科になったり、プログラミング活動がおこなわれるのも、そのためと言っていいでしょう。
幼児教育の役割はその土台をつくることです。
「できる」という感覚、「おもしろい」という関心、「使える」という道具(教具)像を育むために、自分で考える、他者と協力する、道具を使う活動をなんとなくではなく、しっかりカリキュラムすることが重要となります。
しかしながら、私たち保育者だけが張り切っても効果は低いのです。
まずは1秒でも多く親子で過ごし、愛情をたっぷり注いでみませんか。