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園長日誌

先日、全日本私立幼稚園連合会設置者・園長全国研修大会に参加してきました。
その中で、記念講演としてある私立高等学校の校長先生の話がありました。
その高校は一時期、経営破綻寸前でしたが、今では進学実績、部活動においても結果をだし、人気校へと変貌を遂げました。様々な取り組みはここでは紹介しませんが、私自身が大切にしているものと、校長先生が伝えてくださった成功へのキーワードを紹介します。

■人格主義
私たちは物事に取り組むとき、テクニックやスキルを磨きます。それ自体は素晴らしいことです。保育者に例えるなら、ピアノが上手、言葉がけのタイミングや内容が秀逸、子どもの見取り、記録が適格、制作が得意など他にもたくさんありますが、どんなに保育テクニックやスキルが高くても、保育にかける情熱がなければよい保育者とは言えません。
「情熱は技術を補うが、技術は情熱を補えない。」
私は新卒者によくこの言葉をかけますが、まさに個性主義<人格主義が大切だということです。

■パラダイムシフト
物事を見るとき、私たちは自らの知識と経験を基に独自の物差しで見てしまいがちです。若い先生方にも情報をたくさん集めて、様々な視点で子どもを見取るよう伝えていますが、なかなか難しいようです。自分を信じ行動することは悪いことではありませんが、信じる前に様々な方向から考察することでより正確に捉えることができます。

■インサイドアウト
思うようにいかない時、私たちはつい他人のせいにすることがあります。
若い保育者がよく口にする言葉があります。
「子どもが言うことを聞いてくれない」
私は決まっていう言葉があります。
「あなたの指導方法はまちがっていませんか。」
もっとわかりやすい方法があるのではないか、もっと効率よくできるのではないか、他人のせいにして他人を変えようとしても変わりません。
自分自身が変わってはじめて周りが変わることを知らなければなりません。

今回校長先生が最後におっしゃった言葉は、タイトルにもあるように最後はどれだけ「本気」で取り組めるかということです。
「本気」でしか物事を動かすことはできなのです。
保育者も、保護者も、もちろん私も、本気になって子どもと接する、案外それだけで充分なのかもしれません。

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