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園長日誌

先日、あるセミナーに参加してきました。
幼児期にSTEAM教育を進める上で何が重要なのかを学ぶ機会でした。
STEAMとはScience、Technology、Engineering、Art、Mathematicsの頭文字をとったものです。

プレイフルラーニングという言葉があります。
同志社女子大学の上田信之先生によると「真剣に向き合うこと、柔軟であること、協調のためのエンジン、実現できそうな予感にワクワクすること」と定義されました。
簡単にいうと「楽しさの中にこそ学びが溢れている」ということだそうです。
机に向かって一人でコツコツと取り組む学びに対して、皆でワイワイガヤガヤ自由に取り組む学びといったところでしょうか。
たしかに仕事も皆で取り組む方が楽しいですし、パソコンに一人で向かって取り組む仕事は楽しいものではありません。

幼児期の子どもたちがSTEAMに取り組むためには、興味を抱いた遊びや事象にとことん取り組んでいく、1人ではなく、皆で分かち合っていくことが出発点のようです。
それに付き合う私たち大人は最大限頭を柔らかくしなければなりません。
セミナーのワークショップで、隣の人が書いた図形に図形を書き足してタイトルをつけるワークを行いました。
指示されたものは〇、△、□を好きなように書くだけです。
ところが誰一人として同じ図柄はありません。
そしてそれに何を書き足して何に見立てるか、同じものはありません。

自由な発想と言葉では言うことは簡単ですが、そこには他者を認め、互いの思いを共有させていくことが大切だと改めて感じました。

幼児期は資質・能力の基礎を育む年代です。
私たち保育者は今よりずっと頭を柔らかく(園児一人ひとりの個性を認め、思いを共有していく)ことが求められていて、それこそがSTEAMを進めるエンジンとなることだと気づかされるセミナーでした。

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