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園長日誌

7月29日、年長児によるサマースクールが行なわれました。
当初、新潟市のイクトピアで様々な体験学習を企画していましたが、コロナ禍にあって実施が難しくなり、園内で行うことになりました。

4月当初、年長児の担任と私とで視察に行き、その際撮影した写真を教室に貼るとたちまち子どもたちの期待はMAXに。どの体験にするか、どんな準備が必要か話し合う姿は喜び、期待にあふれて笑顔でいっぱいでした。
ところが、5月の連休を開けてもコロナの収まる気配はなく、苦渋の決断でしたが取りやめることになると、子どもたちの落胆ぶりは見るのもつらい様子でした。
担任も何か別の心躍るものはないかと代替え案を模索しました。そんな中、今年は長岡まつりも中止、地域のお祭りも中止、どんどん夏の楽しみが減っているから、お祭りでもしようかと何気なく話すと子どもたちはすぐに飛びつきました。
そこからの話し合いはいつになく熱が入り、制作よりも話し合いに相当の時間がかかりました。
人数制限をかけた参加でしたが、保護者の方に買い手になってもらい、こどもたちは露店主に。それだけで終わりでもよかったのですが、夏らしい太鼓の音が欲しいと思った私は担任に頼んで竹や樽を使った演奏をお願いしました。
少し雨模様の中、必死でたたく子どもたちの姿に私も胸が熱くなりました。
参加した保護者の方にも涙が出た、感動したと喜ぶ声をいただきました。

本来1学期には運動会という大きな行事がありました。もし例年通りに行事があれば、きっと今回のように子どもたち自身で納得するまで話し合ったり、自分たちでほぼ準備して行うことはできなったことでしょう。主体的、対話的で深い学びをこの1学期という中期的なスパンで学ぶことができた点は大きな収穫でした。

同時に一生懸命練習してやり遂げる姿は感動を呼び、子どもたち自身も達成する喜びを体験できました。
自分の考えを伝える、他人の意見を聞く、実行するなど多くのことを学んだサマースクールでした。特に自分だけでなく、ほかの人にも喜んでもらうことを体験できたことは一番大きな学びであったと思います。

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