6月22日(土)のおんフェスでは、在園卒園の有無にかかわらず、地域の皆さまや初めてご縁をいただいた皆さまもたくさんご来園いただき、心から感謝申し上げます。
かつてないやり方で今回チャレンジしましたが、子どもも大人も大変喜んでくれて、大盛況のうちに終わることができました。
今回の反省点を踏まえ、来年の創立60周年に向けて、さらに充実した企画を考えたいと思います。
さて、昨日は新潟県私学振興会主催の講演会に参加してきました。講師は上越市にある学校法人関根学園の渡邉隆理事長先生で、「変化する社会;Society5.0の今」という演題でした。
歯に衣着せぬお話で大変楽しく、また頼もしく、あっという間に講演会は終わったのですが、その中で印象に残った部分を紹介します。
時代がとても速く進み現在は、Society5.0と言われる社会を目指しています。サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の社会(内閣府HPより)と表現しています。
その新しい社会を乗り越えるために、OECDはそれまでの「正確にたくさんの知識を蓄えている人」から「問題を解決する能力が長けている人」を賢いと定義しました。
これを受け、教育要領でも「主体的対話的で深い学び(アクティブラーニング)」を謳い、学校教育の方向性が大きく舵を取ることになりました。
それから数年が経ち、生成AI(ChatGPTなど)を当たり前に活用する社会となりました。わずか数年で「問題を解決する能力」は生成AIに任せればよくなったのです。
では、今の若い世代が育むべき能力とは何でしょうか。
渡邉先生は「課題を発見する力」だとお話しいただきました。私にとっては目からうろこでした。そもそも何が問題なのか、課題なのかわからない若者が多いというのです。
そしてその力を育むポイントとして
・今のままでは真の知識が得られないこと(生きるために必要な知識と私は解釈)
・自分のいる位置を確かめること
・本物に触れること
・自分自身の世界以外を理解すること
・その上で言動すること
を挙げられました。
おんフェスでは、今までの作品展示から体験型へ、また保育者だけでなく様々な方々とのふれあいを、動画ではなく本物に触れることを重視しました。
未来の日本を支える子どもたちの成長に少しでも多く寄与できるように、これからも挑戦していこうと思います。
おんフェスの様子