先日、当園が所在する中学校区内の保幼小中を対象にした公開保育を実施しました。
同時に施設関係者評価を幼稚園長、小学校長をはじめとする面々にお願いをして実施しました。
新しい園舎になって初めての公開保育実施であり、コロナ禍で思うようにできていなかった異年齢交流をテーマに、コーナー保育の要素も取り入れながらの内容となりました。小中学校、公立保育園の参加が少なく残念でしたが、参加いただいた先生や保護者からはたくさんのご意見をいただき、職員一同大変励みとなりました。
私が園長になって以来、ほぼ毎年公開保育を実施しています。公開保育を実施する意義として、職員の励みとなることはもちろん、閉鎖的な保育の現場において取り組みを明らかにする意味もあります。
保育士による園児虐待のニュースが続いています。一度に3名の保育士が顔も氏名も年齢まで公表されるほどの大きな事件も発生しました。
原因は明確ではありませんが、コロナ禍で精神的にも肉体的にもストレスが溜まる現状、慢性的な人材不足、配置基準をはじめとする改善されない制度などが影響しているかもしれません。
しかし、これらの状況は事件のあった園だけの問題ではないので、他に問題があると思われます。
事件のあった園について確認したいことがあります。それは行事や保育参観、公開保育を未満児であっても実施していたかということです。
当園では未満児ミニ運動会、全園児作品展、1歳児以上のお遊戯会、リモート(オンライン)参観、2者面談など、未満児の保護者が参加する大小の行事があります。
また、園児一人ひとりの成長を共有するポートフォリオ(写真付きなのでフォトフォリオと呼んでいます)も定期的に作成しています。
これらの取り組みは園児の育ちを保護者と保育者とで共有することが目的です。見方を変えれば、問題がある行動を起しづらく抑止する効果もあると言えます。
もちろん、人間は感情的な生き物ですから、ヒヤリとする場面ではつい大きな声を出したりすることもあることでしょう。しかしながら、様々な園の取り組みが誤った行動を抑止することになるのです。
新卒者のオリエンテーションで必ず伝えることがあります。
「子どもと一緒に保育を楽しもう」
世間は益々混とんとしていますが、子どもの笑顔が私たちを救ってくれます。