次年度園児募集の時期になりました。
見学にお越しになる方からやはり、この度の静岡で起きたバス置き去り事故について、その対応を聞かれます。
事故防止の一丁目一番地はコミュニケーションです。
これがかなり重要です。
保育者同士、園児同士、保護者同士、保育者と園児、園児と保護者、保護者と保育者、園と近隣住民など、いずれもコミュニケーションがうまくいっていれば大抵の事故は防げますし、大事に至らずに済むことが多いです。
たとえば、Bちゃんが先生に
「きょうね、Aちゃんおやすみだよ。」
「Bちゃん、教えてくれてありがとう。」
先生はAちゃんのお休みをわかっていても、Bちゃんの言葉を日常において肯定的に受け止めていれば、万が一の時に何気ないBちゃんの言葉で気づくことがあるかもしれません。でももし、
「わかってるよ。聞かせてくれなくてもいいよ。」
と否定的に受け止めていたらどうでしょう。そのうちBちゃんは先生に話さなくなります。
日常の何気ない会話が事故防止につながるわけです。
当園では3歳以上児において、約30名の園児に対して2人で担当しています。法定配置は30:1(3歳児は20:1)ですから目は行き届いていると思います。
しかしながら、それでも15人の園児を1人の先生が見ることはとても難しいことですし、先生1人で15人の園児のすべてを把握することは不可能と言っていいでしょう。
当然、全園児の安全を園長一人で管理できるはずがありません。
昨今、核家族化や少子高齢化による地域住民の減少に加え、コロナ禍において集まることができなかったり、直接会って会話する機会が減っています。
人と人との繋がり、つまりコミュニケーションの重要性が益々高まっているようです。
まずはおはようのあいさつから、子どもたちにも習慣づけてほしいと思います。