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園長日誌

正式にはムーンショット型研究開発制度といい、破壊的イノベーション創出に向けた挑戦を意味します。
内閣府のホームページにも掲載されている決してSFの話ではありません。
この制度では社会、環境、経済の領域において7つの目標を掲げています。

一つ紹介しますと「2050年までに人が身体、脳、空間、時間の制約から解放された社会を実現」とあります。
例を挙げますと、例えば女性や高齢者に力仕事は難しいですが、アバターとロボットを組み合わせることでその能力を強化して従事することができる、といった具合です。現場にいなくてもロボットをリモートで動かして従事できるわけです。

昭和生まれの私にはにわかに想像できませんが、2050年と言えば、今の園児が働き盛りを迎える頃です。その頃には現在では考えられない社会が実現されていることになるわけですから、今を生きる子どもたちは何を育んだらよいのでしょうか。

ヒントは教育要領の3つの柱にあると思います。
「知能・技術」「学びに向かう力・人間性」「思考力・判断力・表現力」です。
一つに秀でている人間は少数です。一つあれば十分ともいえます。しかし、大多数の人間は平凡です。ちょっと秀でていてもどんぐりの背比べ程度です。
となると、偏った、一つに特化した教育は大多数の人間にとっては危険です。たくさん夢があれば一つ破れても別を目指せばいいように、満遍なく様々なモノや現象に興味・関心を拡げ、バランスよく育むことで、いかなる時代が来ようとも対応できる大人になれるのではないでしょうか。
もちろん、その中で秀でたものが見つかれば今後の人生において磨きをかければよいのです。

得意なことも不得意なことも、好きなことも嫌いなことも、時には忍耐強く取り組みながら、次の時代の担い手に育ってほしいと願っています。

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