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園長日誌

2年前、幼稚園教育要領、保育所保育指針、幼保連携型認定こども園教育・保育要領が改訂されました。
大きく変わったところを中心にそれまでの教育・保育の内容を見直し、現在も取り組み続けているところです。

大きくではないですが、改訂により消えた言葉があります。
「保護者支援」です。
「保護者支援」は「子育て支援」と名称を変えました。実はこの意味が大変重要なんです。
保護者支援とは、ニュアンス的には保護者に必要な支援をすることですので、保護者の代わりに子どもの世話や面倒を見ること、ですから一昔前まで保母とか保父と言っていました。保育士と呼ばれるようになってもその役割は変わりませんでした。
一方「子育て支援」とは保護者の子育てを支援することですから、保護者に子育ての仕方まで伝えることを重視しています。
核家族化が常態化している現代では、正直に申し上げて子育ての仕方がわからまま子育てしている保護者が増えています。
例えば、オムツの替え方やミルクや離乳食の作り方でさえよくわからない、ましては生活に潜む危険性や健康上留意しなければならいことなど知る由もないなんて方が増えているのです。
入園前にオリエンテーションを実施していますが、その内容は多岐にわたり、到底1回で理解できる量ではありません。妊娠中から様々なサークルや教室、支援室(センター)などに通ってくれればいいのですが、産休前まで就労し、産休後すぐに職場復帰となると難しいのかもしれません。

これから母親、父親になる方にお願いしたいのは、皆さんは母親、父親1年生なのです。わからないことがたくさんあって当たり前、だからこそ、周りの子育てについて聞かせてくれる方々の言葉に耳を傾け、やれることからやっていただきたいのです。
一度に全部やれなくても、大事なことからひとつひとつ取り組んでもらいたいと思います。

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