2018/01/17 ムーミン谷とお昼寝
大学入試センター試験も終わり、ワイドショーでは地理の出題にあった「ムーミン谷の舞台はどこの国か」が話題になっている。
答えはフィンランドだそうだが、そもそもムーミン谷は架空の場所であり、どこの国という設定はない。
入試センター側は消去法から導けるというのだが苦しい見解だと思う。記述試験ならまだしも正解に色を塗るだけのマークシート試験では、はっきりとしたエビデンス(確証)が必要だと思う。
昨今は幼児教育界でもエビデンスに基づいて教育課程を構築するのが常識となっている。昔ながらの子育てであってもしっかり裏付けがあればよいが、「なんとなく以前からそうしてた」ではいけない。
際たる事例がお昼寝(午睡)である。
保育所運営の基となっている保育所保育指針には午睡の表記がどこにもない。
30年度から新しい指針が施行されるが、そこには表記はされているものの、あくまでも「子どもの年齢や発達過程、家庭での生活や保育時間などを考慮して、必要に応じて取れるように」するものであって、乳児はともかく年長児になっても全員がお昼寝する姿は本来ありえない。
私たちは一つ一つどんな裏付けがあって、どんな効果があるのか精査しているが、気づかずおこなっていることもあると思う。
保護者の方には些細な疑問もそのままにせず、園に訊ねてほしい。
子どもたちのために。