2017/11/05 幼児教育の無償化について考える
衆院選も終わり、幼児教育無償化へ向けていよいよ動き出す!?
予定では2020年度からということですが、実際何も決まっていません。
無償と言ってもすべてがタダではありません。
小学校同様、教材費や給食費、制服代などはおそらく有料となるでしょう。
また、保育料もすべてタダになるのでしょうか。
例えば、1号認定児(4時間程度)と2号認定児(8~11時間程度)では利用時間が違うわけですが、2号認定児もすべての時間において無償ということになると大変不公平です。これでは長い時間預けた方がお得となり、下手をするとネグレクト(子育て放棄)を助長することに成り兼ねません。
個人的にはニュージーランドのシステムが良いと思います。
週20時間(1日4時間)無償で、それ以外の時間は有料の延長保育。
これなら認定の違いによる不公平感もなく、面倒な認定手続きの必要もありません。
日本の状況を鑑みてもう少し長く週30時間(1日6時間)くらい無償でもよいかもしれません。延長保育料も世帯収入によって上限を設定すれば、なお公平となるでしょう。
保護者の働き方も変わるのではないでしょうか。夫婦で働く時間を工夫して、なるべく延長保育にお金がかからないようになるのではないでしょうか。
仕事が休みでも夕方にしか迎えに来ない「預けっぱなし保護者」も減ることでしょう。
これからどのように無償化が進むかわかりませんが、保護者ファーストではなく、子どもファーストで進むことを提言していきたいと思います。