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園長日誌

いよいよ法案も可決され、ほぼ間違いなく10月より保育料の無償化が始まります。
多くの保護者にとって経済的負担が軽減されます。
しかしながら、「タダより高い物はない」何ていうことになりかねないことも。

現場の先生たちが一番心配しているのは「保育の外注化」「保育の長時間化」に拍車がかかることです。
「しつけは園に任せればいい」「家にいるより幼稚園にいた方が子どもも楽しんでいる」なんていう声を聞くことがあります。
任せていただくことも、園が楽しいこともありがたいことですが、残念ながらそううまくはいきません。
幼稚園での充実した幼児教育と親のまなざしが掛け合わさってようやくしなやかに生きる力の基礎が作られていきます。
親の社会性、貢献性は子どもの社会性を育みますから、我が子だけがうまく育つことはなく、我が子のみならず孫にまで影響が及びます。
幼児期の幸せな時間は次の世代への幸せのバトンとなり、親も子も人生最高の時間を過ごすことができるのです。

それが外注化、長時間化によって失われるだけでなく、次のような懸念が生じます。

1.親子の絆の弱い子は、友だちに対して興味をもたない。

2.自分が大切に愛され、受け止めてもらえている実感がないと、攻撃的で自らをコントロールする力(自己調整力)が育たない。

3.親からの関心や認めを感じられない子は、がんばっても自尊感情(自己肯定感)を持つことがない。

幼児期の子育ては本当に大変です。悪いとわかっていてもイライラして子どもに当たったり、放棄したり、夫婦げんかになったり・・・。
安心してください。永遠には続きませんから。必ず小学生、中学生と成長するにつれてあの頃は大変だったけど楽しかったなあと振り返ることができますよ。

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