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園長日誌

5月14日、驚きのニュースが飛び込んできた。
2020年度から全面実施する幼児教育・保育無償化で、幼稚園での預かり保育も対象とする方向で政府が調整しているとのことだった。

保護者は大喜び、保育者や運営者は不安いっぱい、子どもは…。
メリット、デメリットはどうでしょう?

【メリット】
子育て世代の負担は大幅に軽減されるので、多少は少子化の歯止めになる。
女性の出産による離職も緩和され、労働力不足も補われる。
【デメリット】
「預けなきゃ損」という風潮になり安易に子どもを預け、子育て放棄(ネグレクト)を助長する恐れがある。
待機児童は増加する。
保育者不足はさらに深刻な状態になり、現場では質が低下する。

実際に大阪・守口市は平成29年4月からすべての園児(1号~3号認定)の保育料を無償化したところ、人口は増加したが、慢性的な保育者不足と待機児童の増加に拍車がかかった。

ここで押さえておかなければならないことは、子どもにとってはどうなのかという点です。
親子で過ごす時間は短く、愛情不足の子どもばかりになる?
慢性的な保育者不足は、満足な研修も受けられず、ましては保育の創意工夫どころではなくなり、質の低い保育者に預けられる?

以前にも掲載しましたが、子どもを真ん中に添えた上でどのような無償化が望ましいか、政府も行政ももっと考えてほしい。
安易な無償化はそれ相応の効果しか生み出さないと思うのだが…。さて。

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